2010年9月17日金曜日

生徒

生徒たちに対する感情は、なったことはないですが、父親のような気持ちのようです。ある、四年生(高校一年生)の一番物覚えの良くない子供が一番気になります。この子が、一度風邪を引いたまま学校に来たことがありました。何度聞いても「大丈夫」と繰り返すのですが、どう見ても「大丈夫」ではありません、授業中でしたが本気で怒って、医務室に連れて行って薬を飲ませて寝かせました。それ以来この子は、昼休みには、一緒に昼ご飯を食べに来るようになりました。この子は、実家は山奥の農家で現金収入という物が無く、小遣いという物がないので、毎昼食抜きで、中高の今まで四年間、教会(カレン族は、クリスチャンが多いのです)の寄宿舎(寄付で賄われていて無料だそうです)から学校に通っています。この子が一番慕ってくれました。勉強できない子供ほど可愛いという意味がよくわかりました。出来ればこの子を日本に呼んであげたいですが、今は、無理なことです。この子は、とても頑張り屋で、一度カタカナ全部を覚えるまで「ノートに書け」と命じたところ、ノート一冊全部に汚い字で「アイウエオ.....」と書いてきて、もう「ノートに書く場所がない」と言います。昼休み売店に一緒に行って、ノート十冊買って与えました。この子には迂闊に指示出来無いなあと反省しました。
また、私には、たった一冊15Bのノートですが、この子にはその程度のお金もないのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿