2010年10月10日日曜日

バンコクでのバスの乗り方(初心者編)







順番は逆になってしまいましたが、バンコクのバス初心者向けにバスの乗り方を書いてみました。私の知っているのは、トンブリー地区、チャランサニットウオン、ワットタープラ近辺のみなので、知識としてはかなり偏っていますが、大凡のところのバンコクの一般的なバスの乗り方使い方は、判ると思います。

まず、バスの種類について書きます。

タイのバスは、Bangkok Mass Transit Authority (BMTA)「 http://www.bmta.co.th/en/」と呼ばれる公営バスとその他の民間委託バスがあります。日本人には見た目だけではまずわかりませんが、乗り方や路線は同じです。

バスのおおまかな種類を書きます。
都バスはカラーによって値段が変わります。
どのカラーも沢山の車体がありますが、塗り分けは一緒です。値段は2008年9月改定されました。(今後も民間委託バスを中心に値上げが予想されます)

ノンエアコン

通称:赤バス①
カラー:赤+クリーム、緑ライン  エアコン:なし 値段:8.5B均一 車両管理:直営

通称:赤バス②
カラー:赤+クリーム、黄ライン エアコン:なし 値段:8.5B均一 車両管理:委託

通称:白バス①
カラー:白+青、緑ライン エアコン:なし  運賃:10B均一 車両管理:直営

通称:白バス②
カラー:白+青、黄ライン エアコン:なし  運賃:10B均一 車両管理:委託

①、②としましたが、タイ人は特に区別はしていません。どちらも通称赤バス・白バスです。

下川祐治氏の書かれた本によると、バンコクのバスは値上げする際、赤バスの本数を減らしていくら待ってもなかなか赤バスが来ないようにするという方法で、庶民が仕方なく白バスを使うようにし向けて居るんだそうです。タイらしい、姑息な手段です。

バンコクのバスについて雑記⑦

このブログに書いてあることを、タイ人の留学生に読んでもらいました。
その結果、「すべて事実である」とのお墨付きを頂きました。
一点だけ違うとの指摘がありましたが、以下の通りご回答申し上げました。

指摘事項:「バンコクのバスの本数は、神戸市バスの10倍くらいあって、たいして待たずにバスが来ます。」と書きましたが、その留学生は、1時間待って、乗りたかったバスに通過されてさらにもう一時間待ったそうです。
ご回答:バンコク市内中心部、および、その周辺地域では、感覚的には、次々に来る感じです。ただし、郊外や、深夜では、一時間に一本程度という場合も存在します。神戸市バスなんて、深夜どころか、夜10時すぎるとバスなんて来ません。






25.赤バスの半分は、日本ではスクラップ工場でさえも引き取りを拒否すると思えるほどボロッちいバスですが、今日も首都の公共交通機関として営業しています。

26.地球温暖化防止に向けて、先進諸国では、我が国の「大気汚染防止条例、都市圏ディーゼル車通行禁止」など、自主的に対策を行っていますが、それをあざ笑うかのごとく、黒煙を堂々と吐き出して、バンコクの赤バス、青バス群は今日も元気に営業しています。

27.バンコクの赤バスの中には、雨漏りするバスが少なからず存在します。雨季には屋根くらい修理して欲しいと思います。

28.同じく赤バスは、床が木製のものが多く、隙間から道路が見えるバスも元気に首都を走っています。風通しはいいですね。

29.突然の土砂降りの雨、雨期にはよくありますね。で、窓を閉めようと思ったら、閉まりません。バンコクには、窓が閉まらないバスが存在します。で、どうなったかというと、「雨がやむまでそこには誰も近づかなかった」あるいは、「黙って濡れる」ということになります。

もう思いつかないので、バンコクバス雑記は、一旦終わります。思いつくまま書き足していきます。

バンコクのバスについて雑記⑥





21.整備不良と言うにはあまりにも確信犯と思えるような装備で堂々と営業を続ける赤バス、青バス群、壊れても運行に支障のない部品は、もともと直す気がないのかもしれません。

22.運転席周りの計器類で、まともに作動しているのは、目覚まし時計(目覚まし時計が、ダッシュボードにくくりつけられていたと言う意味です)だけ、と言った場合もありました。スピードメーターは、丸い穴があいているだけで、昔はスピードが分かったのだろうなあと言う程度です。

23.シフトレバーの根本(通常はゴムのカバーがあり、ギアなどは見えないようになっています)がゴムがとれてむき出しで、変速ギアを目視できるバスも元気に走っています。これなどは、自動車整備工を目指す学生には、良いかもしれませんね。

24.我が国であれば、博物館クラスといえるほど、おんぼろバスでも、堂々と首都を営業活動しています。

バンコクのバスについて雑記⑤



17.「ここは本当に微笑みの国なの?」と疑いたくなるような愛想のない赤バスの車掌たち。
タイ語のヒアリングで、ハンディのある我々外国人は、何度も、赤バス車掌の舌打ちや、怒気を含んだ眼差しで怖い思いをしています。

18.冷房対策なのか、ストッキングを穿くエアコンバスの車掌もいますが、思いっきり伝線していることが多く、パンクロッカーのようになっていることがあります。「おばちゃん、ミニスカ、パンスト伝線」とくると我々外国人には、どうして良いのか判らなくなるなります。

19.整備不良なのか、バンコク滞在中に、2度故障で運行中止になりました。一度目は、後ろから来たバスに押してもらってエンジンをかけていました。念のために言いますが、どちらも乗客の乗っている路線バスです。このときは、乗っている乗客に車掌が一言「ここで終わり、降りて!」(おそらくそうだろうと思う)と言っておしまいでした。乗っていた乗客たちは、文句一つ言うでもなく、黙って降りて次のバスを待ちました。皆、悟りを開いているのか、全く苦情の声はなかったです。

20.北タイでは、もっとすさまじい故障に遭遇していますが、人間慣れちゃうと感覚が麻痺するみたいです。私は、チェンマイから北のチェンダオという町へ向かう路上で、乗っていた大型バスのプロペラシャフトが折れました。乗客は、その場で降ろされて自力で目的地までの移動方法を考え出さないといけません。私営バスには、個人で営業しているものが多く、代替え輸送などのサービスはありません。また、故障したバスは、当然その場でシャフトを交換しないと動けません。道路は道を占領したバスで、他の交通はえらい迷惑です。また、部品が来るまでの間、故障したバスはそのままその場所で、何日も待つこととなります。なお、故障したバスは、数日後の帰り道、まだそこに止まっていました。

2010年10月9日土曜日

バンコクのバスについて雑記④




12.バスが空いているときは、停留所間走行中の数分間でも爆眠できるタイ人の車掌には感心させられます。これは見事としか言えません。ヤワラーは、日中の渋滞で有名ですが、停留所ごとに自動的に目が覚めるタイ人車掌の職業意識の高さには、感心します。

13.しかしながら、夜中、スワンナプーム国際空港から戦勝記念塔などへの長距離だと、お客そっちのけで熟睡する車掌も存在します。

14.全く同じエアコンバスに、乗った場所が同じで、降りる場所も同じなのに、車掌によって値段が違うことがあります。でも、こういったことを指摘することは、大変危険な行為です。黙って言われた通り支払うことが、暗黙のうちに了解事項として定義されています。車掌の間違いであっても、指摘すると、えらいことになるのはタイ人の間では周知の事実です。

15.路線バスの運転中に、車掌と運転手が私語あるいは談笑、私用(携帯)電話、読書、飲食、などなどが普通に行われますが驚くにはあたりません。我が国など先進諸国では考えられない行為ではありますが、ここタイ国では、日常茶飯事です。

16.路線バスの運転手が、乗客を乗せたまま、道路際の店で買い物、飲食、寄り道などの私用を平気で行います。その間乗客は、辛抱強く待っています。
中には、対向車線のバスの運転手と道路上で立ち話をする場合があります。この場合は、すべての交通がバスの運転手たちが満足するまで、止まることとなります。

2010年10月8日金曜日

バンコクのバスについて雑記③





7.気分が乗ると、路線バス同士でカーチェイスを始めます。特に渋滞から抜け出たときが要注意です。溜まり切ったストレスを発散するかのごとく、バスは、降りたかった人を乗せたまま大通りを驀進します。

8.閉まらない乗降口、あるいは、閉める気のない乗降口かもしれません。タイは、暑いのでエアコンのない赤バスや白バスの乗降口は、開けっぱなしの場合があります。振動で閉まらないように、針金などで窓枠に括りつけれている場合が多いようです。

9.バスの運転手は、乗客の乗降とは無関係に発車、あるいは停車します。けが人が出ても、全く改まる様子はありません。先進諸国から来た人は、乗り降りには細心の注意が必要です。バス停手前付近から、徐行したときは、「降りろ」ということです。でないと永遠にバスに乗り続けないといけなくなります。

10.乗客が外国人であっても、絶対にネイティブ・タイ語で貫き通す、国粋主義者かと思えるような、タイ人の車掌には、何度も怖い思いをさせられました。バンコクのバスの車掌は、地元タイ人でさえ恐れているようです。

11.そうかと思うと、私のような外国人だと、行きたい場所を言ったら、通常のバス路線では通過しない場所なのに、わざわざ私一人だけのために行ってくれたこともありました。

バンコクのバスについて雑記②





3.バス停には、看板が立っているところが多いですが、実際バスが止まる場所は、そのときの日陰を追いかけるように乗客とともに移動します。看板を無条件で信じると、慌てることになります。

4.バス停に書いてあるバス番号を信じている人なんていないでしょうが、念のため申し上げると、バス停に書いてあるバスの番号は、バス停ができてから一度も更新されません(あるいは気まぐれに更新されます)ので、番号があるからと言って無条件に信じると、永遠に乗りたいバスには巡り会えない場合があります。

5.バスの中では、どんなに満員でもアクロバットのような姿勢で集金にやって来る、いつも不機嫌な車掌がいます。

6.機嫌を損ねるとバスの運転手は、停留所を無視する場合があります。私は、渋滞した後のチャラン通りで、ブザー2度押しをした乗客に対して「イラッ」としたのか、運転手の暴走と停留所通過事件を経験しました。バスから降りるときの合図のブザーは、簡潔に一回だけ押すことが必要です。

バンコクのバスについて雑記①




クンユアム関連では、「ねた」切れなので、バンコクのバスについて書きます。
私は、バンコクでは毎日バスに乗っていました。バスに乗っていると、地元民には常識でも、私のような初心者には毎日のように何か事件が起こるので、いつしかバンコクのバスには思い入れができてしまいました。気づいたことを書き溜めていたので、少しづつ書いておこうかと思います。バンコクのバスは奥が深いです。何度も乗って判ったつもりになっていても、意外な出来事が起こって、驚かせてくれます。まずは、初心者向けの常識から。

1.バンコクのバスは、しょっちゅう気まぐれにバス路線が変わります。それにより、バス停で待っていると、「絶対来るはず」のバスが来たり来なかったりします。時には、運転手の気分で変わる場合もあります。

2.BMTAによると、一応運行表なるものは存在するらしいですが、バスの運転手でさえその存在には気づいていないらしいです。