2011年2月7日月曜日

国立民族学博物館でのタイ語の講義







2011年2月4日の午後1時から3時
国立民族学博物館に行ってきました。今は、ここで「世界のことば」について講義があり、私は、大好きなタイ語の講義を受けてきました。以下は、その時の講義内容を思いつくまま載せてみました。記憶違いがあるかもしれませんが、おおよそ間違いないと思います。

この講義は、全くタイ語に触れたことのない人対象なので、まずはタイについての説明です。
おきまりの人口やらGDPに続いて、タイの挨拶、ワイの方法、sawadeeが最近出来た言葉であること、チャオプラヤー川を、日本人は「メナム」だと思っていること。などなど。タイでは、ご飯食べた?が本来の挨拶であること。ここはいわゆる「つかみ」です。

最初(Opening)タイ語の概略:
タイ語は、日本人にとって簡単であること。なぜなら、過去形、完了形などの格変化、活用が一切無い、助詞(てにおは)がない、単語をつなぐだけでとりあえずは通じる、単語が少ない、日本語と同じく、分かり切った言葉は省略しても良い

難しい点:
声調があるので、聞き分ける、喋り分けるためには、ひたすらネイティブの発音を聞くしかない。
外来語がたくさんある、サンスクリット語、パーリ語、英語などなど

簡単なタイ国の紹介の後、母音と子音の例を書いて見せます。短母音、長母音、2重母音、などなど、私も最初にやりました。すでに忘れちゃったけど。

ここで、キャッチコピーとでも言うべき、来る(maa)、犬(maa^)、馬(maa/)の紹介です。私もこれはよく使います。普通の日本人には、何度説明されても、理解不能な、声調の違いで、言葉の意味が変わる良い例です。遠い(klay)、と近い(klay^)も例に出ました。
タイ語を習いたいと思う人は、タイの歌から入るべきだと行っていました。声調を聞き分けるにはこれが一番良いそうです。

その後、例文をあげてタイ語の言葉の並びを説明です。
日本語だと、白い犬ー>タイ語だと、犬 白い になります。
私がここで考えていたのは、タイ語を習いだして最初の頃、タイ語が出来ませんを延々と「マイダイプートパーサータイ」と言い続けていたことです。「プートパーサータイミダイ」が正しい語順であることが判ったのは、1年くらい経ってからでした。確かに、タイ語が出来ないので「間違っても当たり前」ですが、I
can't speak Thai.をタイ語に直しただけでは、通じないことが当時は判っていませんでした。
チェンマイで、語学を習った時のことで、欧米人と日本人の決定的な違いは、言葉における想像力の違いだそうです。タイ語では、分かり切った言葉は省略可です。日本語もそうですが、欧米の言葉はそうはいきません。彼らは、相手が4W1Hを正確に喋らないと、意味が分からないのです。その点は、日本人には、とても有利だと言っていました。

3つ比較してみます。

正確に書くとこうなるのですが、実際こういった言葉は使われていません。

例:
日本語:あなたは、タイ語が出来ますか?いいえ、私は、タイ語が出来ません。

英語:Can you speak Thai? No I can't speak Thai.

タイ語:クンプートパーサータイダイマイ   ポムプートパーサータイミダイ

実際は、使われている言葉だと

日本語:タイ語できる? いいえ

英語:Can you speak Thai? No I can't.

タイ語:プートパーサータイダイマイ  ミダイ

英語では、You や I が無いとわかんなくなっちゃうみたいです。
タイ語や、日本語では、当然のようにいちいち言いません。


脱線もたくさんありました。
講師の自己紹介というか経歴の説明が入ります。
講師は、国立民俗学博物館の準教授だったか「平井京一郎」と言う人で、40才くらいの人でした。1990年代の初め、チェンマイでタイ語を習って、タイの農村でフィールドワークをしたそうです。研究内容は、タイの文化だそうです。
3ヶ月出家したことがあるそうです。驚きました。タイ人でさえその修行の厳しさに耐えかねて、すぐ止めちゃう人が多いのに。
論文の発表で王女様と同席する機会があったそうですが、一切タイ語は使わなかったことを例に挙げて、タイでは階層によって言葉が違うこと、王族への言葉使いは外国人には無理なこと、万一王族に対して不敬な言葉を用いた場合は、外国人であってもただでは済まないこと、を力説されていました。
後で生徒から、王様について質問がありましたが、間違ったり、不敬な言動があってはならないので、回答されませんでした。さすがにタイの文化にはとても詳しいと思いました。

この後、諺とかの説明があったのですが、生徒には不評。良くわかんなかったみたいです。
最後の30分は、質問コーナーでした。
一番長かったのは、トイレの話しです。タイのトイレは、金隠しがないこと、しゃがむ方向が違うこと、終わったら左手を使い水で洗うこと、ホンナームの略図を書いて、おけの位置や使い方を詳しく説明しました。
言葉の最後に来る子音で、l(エル)はタイ語だとn(ン)になること。例:Centralー>センタン
タイ人と移民の中華系は、他の国ほどの確執はないと言っていましたが、本当のところはケット先生の方が詳しいでしょう。

覚えているのはこれくらいですが、資料さえ十分準備したら、私でさえ出来そうなプレゼン内容でした。
でも、さすがに大学の先生(研究者兼講師)なので、喋る技術は私より遙かに上だと思いました。
参考資料も添付します。ノートも取りましたが、ここに書いた内容ですべて網羅しています。

2 件のコメント:

  1. さすがにタイ語クラスの優等生らしく熱心に勉強されていますね。敬服します。
    タイ人に日本語を教えた時、彼らも日本語の語順に悩んでいました。結局、母国語で外国語を考えると上達しないと言うことに気づくのにかなりの労力と時間がいると思います。それが短い人ほど外国語の上達が早いと思います。
    耳で覚える、丸暗記、タイ人の口真似が一番近い上達方法かもしれません。
    英語でもタイ語でも現地に行ったり、日本語が分からない恋人を作るとすぐに喋れるようになるのは「必死のパッチ」があるからでしょう。

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  2. コメント、ありがとう。ご承知の通り、私は、タイ語クラス切っての優等生で、3度の飯より宿題が好きと言う変わった性格です。
    さて、外国語で考え始めると、すでに頭は外人になりかかっています。こうなればあとは時間の問題でしょう。知らない単語も、どんどん吸収して行けますが、理論で覚えたわけではないので、少しでも遠ざかると、あっという間に忘れてしまいます。英語でもタイ語でも現地に行ったり、日本語が分からない恋人を作るとすぐに喋れるようになるのは「必死のパッチ」があるからでしょうが、外国人の恋人を作ると、文化の違いで他にも色々と大変なことが起こるので、止めた方がいいような気がします。経験から言うと、外人と喧嘩すると言葉を早く習得できるような気がします。口喧嘩になると自分の考えを早く正確に伝える必要に迫られるので、それこそ必死のパッチになります。しかしながら、汚い言葉ばかり覚えてしまうのは、考えものですね。

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