2010年8月21日土曜日

タイの田舎の学校の先生 24



生徒たち⑤

徹底的に明るくって、素直で、純情可憐、良い所ばかりの子供たちですが、その普段の生活は我々からは、想像を絶するものです。半分程度の生徒は、町から実家が離れているので、寄宿舎か町に近い親戚の家に寄宿しています。休日は、実家に帰って農作業というのが普通です。実家には、電気が来ていないところもあるそうです。基本的にクンユアム周辺の少数民族の農家では、現金収入がほとんどありません。お金になるとすれば、奥さん(お母さん)が機織(はたおり)で布地や服を作るか、お父さんは、たまにある道路工事などの力仕事などです。農作業も、地主さんに収入の何割かは差し出すので、収入は限られます。水道は簡易水道が有ればいいほうで、井戸か川という場合も有ります。寒い時期でも、お湯で体を洗うのは贅沢です。そのため皆子供の頃からよく働きます。生活が厳しいので贅沢を言っている余裕なんてないのです。日本の子供も、ここで一ヶ月ほど暮らしてみれば如何に自分たちが恵まれているか良くわかることでしょう。

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