2010年8月19日木曜日

タイの田舎の学校の先生 23




生徒たち④

こんなに可愛い子供たちですが、試験となるとカンニングしようとします。勉強が出来る子供も、進んで教えようとします。これは民族的に迫害されてきたことで、助け合うことが習慣になっているためではないかと思います。生徒の家はほとんどが農家ですが、農作業は今でも人力中心です。助け合わないと何一つ出来ません。こういった文化では、「試験のときだけ助け合うな」と言ったところで無意味です。今回中間試験では、同民族、同部落出身者同士をくっつけないようにして、勉強の出来る子は、端っこにして教えたくても教えられないようにして試験をしました。結果、ほぼ期待通り、彼女たちの本当の実力がわかる結果になりました。中には出来ない子に教えてもらったのか、同じ間違い方をする子も居ました。可哀想な気もしますが、先生は実力が知りたいのであって、大学に行くためには、みんなで良い点をとっても仕方がないのです。

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